北海道発、自然と調和する液肥の誕生

化学肥料が発明されるまで、人類は作物を育てるための肥料として堆肥を使用してきました。しかし、堆肥の需要が減少して、酪農地域では大量のふん尿を有効活用できなくなったことで、土壌汚染、水質汚染、悪臭などの環境問題が発生してしまいます。

この環境問題に対して「北海道の自然を守りたい」という思いから、環境に優しい特許技術を用いた液肥化施設が北海道十勝に建設されました。この施設では、水分調整材を大量投入せずに、無添加で60度以上の発酵熱を実現し、種子や有害微生物を不活化した高品質な液肥を製造しています。その品質の高さは、近隣の農家からも高い評価を得ました。

堆肥と土壌の豊かな関係 〜化学肥料以前の知恵と現代の課題〜

化学肥料が登場する以前、人類は動物のふんや植物の残渣、魚や海藻などの様々な有機物を肥料として活用してきました。これらの有機物が微生物によって分解・発酵されたものが堆肥です。堆肥は分解過程で多様な成分が生成されるため、土壌と植物の健康を支える豊富な養分を含んでいます。堆肥に含まれる成分は土壌の多様な生物の栄養源となり、土壌微生物の健全な活動を促します。その結果、植物に不可欠な養分が生み出され、植物と土壌微生物の共生関係が強まります。

植物が必要とする栄養素は16元素50種以上にもおよびます。昔の堆肥には動植物由来の有機物が豊富に含まれており、微量元素や他の栄養素が自然に供給されていました。
それに対して化学肥料は土壌に不足している特定の成分を効率的に供給することを目的としてつくられました。長期的な土壌の健康や微生物の活動を考えると、植物が必要とする多様な栄養素をバランスよく供給できる堆肥や有機肥料を使用することが重要です。
しかし現在の有機肥料の中には、肥料効果を高めるために化学物質を入れている有機肥料が存在します。表示をよく確認する必要があります。

自然と調和して土壌と生命を育む

MOO&PLANTは、特許施設の液肥を原料とした有機の液体堆肥です。昔ながらの複合発酵微生物の再生・循環を守りながら、無添加で3年以上かけてゆっくりと発酵・熟成させ、濃縮・無臭化しています。

植物に必要な多様な養分を供給するだけでなく、土壌の微生物の栄養源となることで、化学肥料によってダメージを受けた微生物を活性化させます。活性化した微生物は土壌を健康な状態へと再生させ、固くなった土をやわらかくフカフカな状態に戻します。その結果、空気と水の循環が改善され、植物の根の健康な成長が促進されます。植物の植え替え頻度も減少します。

昔ながらの堆肥同様、時間をかけることでしか得られない植物ホルモン、酵素、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどが豊かに含まれているため、植物は本来の元気を取り戻します。米や野菜は、味や香りが向上します。
室内や家庭菜園、オフィスの鉢植えにも最適です。化学物質に敏感な人や子どもたち、ワンちゃんネコちゃんのいる室内でも安心して使えます。
MOO＆PLANTは、多様な生命を育む、これまでにない液体の堆肥です。