ストーリー

子どもたちへ、未来へ、
豊かな土を残したい

Present for the earth

医から食へ

私が医薬品の仕事をしていた当時「病気は薬で治す」と考ていましたが、「健康には”食”が重要」と考えが変わりました。
「食べること」を真ん中に据えて子どもたちに伝えていかないと、生活習慣病はなくならない。という思いが生まれて、食のジャーナリストとして活動し、食育の講演などを行うようになりました。

作物と栄養

農業の現場に出向く中で「農作物もまた、薬を与えるようにして作られているのではないか」という疑問が湧きました。化学肥料を一概に否定するつもりはありませんが、効率的な生産を優先する反面、土がどんどん痩せていくという側面があります。

土壌と微生物

ずっとここに疑問を持っていたことが、肥料の仕事をする原動力になりました。
最初は、食の問題から肥料に行くなんて、自分でも違和感がありましたが、ある大学の先生から「農学はすべてを含む総合学問。食べることと作ることを一緒に考えなければいけない」と教えていただいてから、私自身すごく腑に落ちました。

化学肥料が発明されるまで、人類は作物を育てるための肥料として堆肥を使ってきました。堆肥は土壌の多様な生物のエサとなり、土壌の微生物が植物に欠かせない栄養をつくり出すことで命の循環が生まれています。

堆肥の現状

しかし堆肥の需要が減り、利用できなくなった酪農からのふん尿は、土壌や水質の汚染、悪臭といった様々な被害が問題になりました。

そこで北海道にプラントがつくられました。ここでできる液肥が、MOO&PLANTの原料になります。

無添加の発酵と熟成

ウシは植物を消化吸収するための胃を4つ持っています。第1の胃には微生物が共生していて、飼料の繊維を栄養として吸収できるように分解しています。プラントからの原料には、微生物が豊富に含まれています。

この微生物の力を借りて、無添加で独自の発酵と熟成を3年以上繰り返すとMOO&PLANTができます。昔ながらの堆肥のように土壌微生物が増え、植物が栄養を吸収しやすくなり、病害虫にも強くなりますから薬の使用も減らせます。

食と環境

健康は、食卓の向こう側を考えるところから始めたいものです。豊かな土壌を守ることで、子どもたちの未来へ、豊かな食を繋いでいくことが出来ると考えています。